こんにちは、おつなです。
先日、景気動向指数について書きました。
» 日本の景気は良いの?景気の方向を示す「景気動向指数」をまとめてみました
今回はそこから1歩深掘りをして、景気動向指数の1つ「鉱工業動向指数」についてまとめてみました。
ここでは次のことを書いています。
本記事の内容
- 鉱工業指数とは何なのか?
- いつ発表されるのか → 毎月15日前後
- どうやって読むのか → 数字が前回より上昇したか下落したか
投資をするようになってから経済に興味を持つようになりました。今回は経済の方向感をみる鉱工業生産に焦点をあてて、みていきます。
鉱工業生産とは何なのか?
Yahoo!ファイナンスに、次のように書かれていました。
経済産業省が発表する鉱工業生産とは、日本の鉱工業指数のひとつで、約500品目の鉱工業製品について、1か月間の生産量を、 直近の基準年を100として指数化したものです。鉱工業生産部門での企業活動状況を知ることができるので、経済状況がわかります。数値の上昇は景気向上と判断され円が買われやすくなります。
これを簡単にしつつ補足しました。
- 鉱工業指数のひとつで、景気の先行感を表すもの
- 鉱工業生産指数が上昇すると、景気がいいと判断できる
- 鉱工業生産が下落すると、景気悪化の懸念になる
この鉱工業生産とは、このようになります。
鉱工業生産の数字の推移を見ることで、今の日本の景気はいいのか、悪いのか、はたまた停滞しているのかといった「景気の先行感」を見ることができます。
この経済指標は日本以外の国でも発表をされていますので、海外投資をされている方はその国の鉱工業生産を見て見ると、その国の景気の方向感をはかることができます。
いつ発表されるのか → 毎月15日前後
鉱工業生産は日本の場合、毎月15日前後に発表されます。
経済産業省のHPからも確認ができますが、ちょっと細かい&わかりにくいので、Yahoo!ファイナンスから見ることをおすすめします。
Yahoo!ファイナンスでは過去・予想の数字に加えて、このように過去の推移を表したグラフを用意してくれています。
グラフだけではなく、過去の数字を確認することができます。直近5年間の数字が見れるので、前月と前年の比較が簡単にできるようになっています。
どうやって読むのか → 数字が前回より上昇したか下落したか
では、鉱工業生産の数字はどのように読むかというと、答えはカンタンです。
発表された数字が前回より上昇したか下落したかを見ます。
- 鉱工業生産の数字が上昇=景気向上
- 鉱工業生産の数字が下落=景気後退
ただ、鉱工業生産がよかったからといって円高になるかと言うと、そういう訳ではありません。ただ、「日本の鉱工業生産が増えているから、景気は前年より(前月より)よくなっている」と捉えることはでき、傾向として円高になる可能性はあるということです。
ただし、市場に直接影響することはない
鉱工業生産の数字がよかった悪かったかとといって、FXや株式市場に何か影響があるかというと、直接での影響はあまりありません。
ですが。毎回見続けることで景気の流れや何かのシグナルを感じることはできます。そのシグナルを投資の判断材料にすることはあります。
鉱工業生産といった経済指標は1度きりではなく、継続的に・定点的に確認しつづけることが大切になります。