こんにちは、スタートアップ界隈に興味がある個人投資家・おつな( @by0027 )です。
今回は「 TikTokの運営会社・バイトダンス 」について、どんな会社なのかをまとめてみました。
バイトダンスとは
- 中国のスタートアップ企業
- 設立:2012年
- 評価額:1,000億ドル
- 利益額:500億~600億元
- 主要事業:アプリ(TikTok、Toutiao)
- ユニコーンリスト世界一位
バイトダンスは、2012年に設立された中国のスタートアップ企業です。現在は設立8年目。
上場会社でいうところの時価総額(評価額)は2020年4月時点で1,000億ドルといわれています。また、アメリカの調査会社CB Insight社が発表した「The Global Unicorn Club(2019)」では全世界のユニコーン企業のトップとして称されています。
ユニコーン企業ってなに?
未上場会社には時価総額という概念はなく、代わりに評価額(企業価値)で会社の大きさを表すことができます。
- ユニコーン企業:10億ドル以上
- デカコーン企業:100億ドル以上
- ヘクトコーン企業:1,000億ドル以上
このように評価額の大きさによって呼ばれる名称がかわります。
バイトダンスの現在の評価額は1,000億ドルと噂されているため、ユニコーンからヘクトコーンという謎の化け物企業に進化しています。
1,000億ドルというのは日本円にすると1兆1000億円相当で、日本が代表するユニコーン企業メルカリでさえIPO時の評価額は3,500億円くらいのため、スケールが大きすぎて「でけえ・・・」しかコメントがでてきません。笑

では次にバイトダンスの主要事業(アプリ)について紹介します。
主要事業(アプリ)
バイトダンスは次のアプリを展開しています。
- TikTok(ティックトック)
- Toutiao(トウティアオ)
- その他:Ulike、BuzzVideo、Helo、Vigo Video、News Republic、Xigua Video、Douyin、FaceU、Duoshan
事業の柱はTikTokとToutiaoの2アプリ。
TikTokはみなさんご存じのとおり、かわいい女の子の踊ってる姿が見れるショートムービーアプリです。笑
ですが実はバイトダンスはTikTokの前にToutiaoというニュースアプリをリリースしており、これは日本でいうところのスマートニュースやグノシー的なものになります。また、Toutiaoは中国人いわく「毎日欠かせないアプリ」と比喩されるほど中国人の日常になくてはならない存在のようです。
ではなぜ「毎日欠かせないアプリ」なのか?
バイトダンスのその強みについて詳しくみてみましょう。
バイトダンスの強み
バイトダンスがこれほどまでに急成長した背景としては、
- 2012年という早いタイミングでニュースアプリをリリースした
- リリース開始後から現在までユーザーに関する膨大なデータを蓄積してる
というものがあります。
また、そのデータを活用して
- ユーザーの好みに合わせたニュースの配信
- ユーザーに合わせた広告によるしっかりとしたマネタイズ体制
といった、ユーザーファーストを意識したUX設計と、AI(人工知能)の力をフル活用した広告配信をしているからです。
それにより、バイトダンスはアプリ会社ではなく、AI会社である。という確固たる地位を確立させました。
今後の組織体制
ちなみにこれまではCEOの張一鳴氏があらゆる事を自ら処理している状態でしたが、2020年3月に大きな組織改革を行いました。
この改革により張一鳴氏は成熟した中国事業を離れ、新たに昇格した張利東董事長と張楠CEOが中国国内の機能ライン・業務ラインをそれぞれ担当することに。それに伴い張一鳴氏は、今後グローバル化と革新的な新規事業に注力できる体制に整いました。
こうした人事は、バイトダンスがグローバル化を目指すIT企業から、真のグローバルIT企業へと転換しつつあることを示しています。
そんなバイトダンスはどれくらいの売上規模やユーザー数を持っているのでしょうか。
売上高・ユーザー数など(2019年上期)
すこしデータが古いですが、2019年7月にバイトダンスが発表した2019年上期の数字はこのような感じでした。
- バイトダンス:
- (通期)売上目標:1000億元(約1.6兆円)
- (上期)売上高:480億元(約7700億円)
- Tiktok:
- (上期)売上高:200億元(約3200億円)
- DAU:3億2000万人(1月時点では2億5000万人のため+30%増)
TiktokのDAUは3億2000万人で、これは昨年が1.5億人だったことからなんと2倍に増えています。元々の利用者数も多いなかでこの伸びはものすごいものです。
おわりに
以上、駆け足ですがTikTokの運営会社・バイトダンスについてまとめてみました。
さらっと見ただけでも圧倒的なすごさを感じるバイトダンス。30代の私からしてみたら「TikTok?なにそれおいしいの?」という状態ですが、投資家目線で観察するととても面白いです。多分おいしいです。笑
これからバイトダンスおよび、TikTok・Toutiaoがどのように発展していくかたのしみに見続けたいと思います!

参考記事
- The Complete List of Unicorn Companies – CB Insights
- バイトダンスの評価額が1000億ドルへ、世界最大級ユニコーンの次の模索 – 36Krjapan
- 世界のユニコーン企業ランキング【2020】| アメリカ・中国・東南アジアのスタートアップベンチャーの躍進 – Digima
- TikTok、DAU3.2億人を突破!バイトダンス2019年上半期の売上は7700億円 – ChinaPASS
- バイトダンスとはいかなる企業か? Tiktok運営、株価8兆円のユニコーンはいつ上場するか – ビジネス+IT
- TikTokが20億回ダウンロードを突破、15億ダウンロードから5か月後で達成 – Tech Church
- (中国ニュースサイト)字节跳动系产品总日活达到7亿 抖音日活3.2亿
投資や経済の知識はここで学びました
投資や経済の知識は、日本最大級の総合マネースクール・ファイナンシャルアカデミーで学びました。ファイナンシャルアカデミーのいいところは、講座回数が多いこと・教室に参加できなくてもオンラインで受講できること・講師が愛をもって接し、やる気を奮い立たせてくれるところです。
メインスクールは1スクール30万円、単発ゼミは数万円と、値は張りますが私は受講してよかったな。と心から思っています。無料の体験会は随時開催しているので、よかったらどうぞ。
おしまい。