こんにちは、おつなです。
みなさん四季報読んでいますか?私は去年から四季報ノックというものを始め、毎日少しでも四季報に触れようと意識をしているところです。
四季報を読む理由は「株価が上がる銘柄を見つけるため」です。
銘柄の見つけ方は人によって異なると思いますが、今回は私が最も大切にしていること、企業の「成長力」について説明をします。
成長を測るには「売上高の増収率」に注目を
ここでは、成長力は売上高の増収力と考えます。
成長力 = 売上高の増収力
企業の成長力を測るには、売上高の増収力が次の水準に当てはまるかを見ます。
- 4年で売上高が2倍
- 年20%の増収
その理由は次の通りです。
ポイントは売上高が「急成長」で増えていること
たとえば売上高がもともと100億円だとして、20%ずつ増え続ける場合このように売上高が推移します。
- 1年目 100億円
- 2年目 144億円
- 3年目 173億円
- 4年目 208億円 ←4年で2倍を超える!
売上高が1年間で20%増えると120億円になります。それが翌年以降も続くと、2年後144億円、3年後173億円、4年後には208億円となり「4年で2倍」を超えることができます。
四季報3Pに掲載されている「市場別決算業績集計表」の売上高の増収率を見ると、その市場での平均増収率を知ることができますが、急成長株というのはその市場の平均増収率を継続して超える企業として考えることができます。
「1年間で20%ずつ増えると、4年で2倍になる」というのは、市場の平均を超える数字だということがわかります。
増収率の計算式
増収力は、直接四季報には書かれていないので、【業績】欄の売上高から自分で計算をする必要があります。
増収率の計算は次のように出すことができます。
増収率(%)={(今期売上予想) ÷ (前期売上高)×100 } – 100
増収率は今期の売り上げ予想が、前年の売り上げ高から何%増えているのか、を出すことになります。
なぜ売上高の増収率なのか?
なぜ売上高の増収率なのかというと、その理由は、「売上高なくして利益は上がらないから」です。
企業の利益は売上高からコストを引いたものです。そのため売上高はすべての利益の源泉になる重要な指標だからです。
成長の持続性も気にかけよう
成長が「持続的」というのもポイントです。
急激に上げ下げを繰り返すのは成長株とはいえません。それは景気の波などに左右されている場合が多いので、その企業の成長力が強いと判断できません。
おわりに
今回は四季報をチェックする際に私が大切にしている増収率について説明しました。
四季報の読み方や、それこそ銘柄を買う理由は人それぞれだと思います。四季報一冊をとっても色々な読み方ができますから、今回説明した増収率だけでなくいくつもの条件や指標を使って楽しい株式ライフを過ごしてください!
参考にした書籍
この記事執筆の際に参考にした書籍は、四季報の達人と呼ばれる渡部清二さんの「会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方」という本です。
渡部清二さんはとても面白い方で、四季報が大好きでかれこれ20年間毎号全ページを読み続けています。まさに四季報の達人といえる方です。
その渡部さんが20年間で見つけた成長株の法則を惜しみなく紹介してくれている書籍ですのでよろしければ是非読んでみてください。