なぜ気になったのか
今回ヴィレヴァンを選んだ理由は、一株益が異常値になっていたから。
ぱっと見たところ投資対象ではないけど、なぜ一株益が異常値になっているか(通期予想:経常利益213、純利益▲39)気になったため分析することにしました。
会社情報
会社名:株式会社ヴィレッジヴァンガード
会社i-r:
・書籍、CD、雑貨などの複合小売店
・オリジナル商品の販売
・洋服の販売
IR情報:https://www.village-v.co.jp/company
時期
決算短信:平成30年4月13日
https://www.village-v.co.jp/files/30-3qkessantanshin.pdf.pdf
四季報:2018年2集(3月売り)
現在のチャート
※2018年4月18日の日足チャート。
決算短信を読んで
【前提】
- 会社予想:2Q→3Q 修正なし
- 会社予想<四季報 利益高い
- 四季報の純利益は正常値(のように見える)
【今回発表された決算短信】
- 今回(3Q):経常利益438、純利益551
- 通期予想:経常利益213、純利益▲39
- 3Qの数字も通期の数字もなんかおかしい・・・・
- 通常であれば純利益262くらいが正常値なはず。
- 四季報にヒント?:「飲食の事業譲渡で売上高13億目減る一方、赤字0.3億円消える」
- 純利益が増えているのは”赤字3億消える”だったら分からなくもない気もするけど、0.3億??
- 飲食事業が原因ではなさそう・・・そしたら財務を見るのか?
- 見れば見るほどよく分からなくなる。。。
- ただYahoo!掲示板には「4月に売れない商品の『大損売り』がある。運用で当てはめると含み損を確定せず、実現益だけを見て3Qまでを喜んでいる。」という恐ろしい情報が。。これが本当だったらヴィレヴァンやばいな。(しかも毎年そんな状況のよう)
- 確かにPL見ると「商品」の金額が飛びぬけて大きい・・・
- ただこれが結果どうなるか気になるので、次の決算(本決算)が出たら動きをウォッチしたい。
コメント
ヴィレヴァンの純利益の異常値は恐らくYahoo!掲示板に書かれているように商品(在庫)セールが原因のように思える。この情報、PLから読み解くことも出来たかもしれないのに先に掲示板を見てしまったのが悔しい・・・
むむむ。もっと色んな事例見てみよう。
とりあえずヴィレヴァンは危険な香りのする銘柄だってことが分かった。
ヴィレヴァンの毎年恒例の4月のセールは売れ残った在庫の処分です。
在庫全体の10%以下ですが、壊れた商品や型遅れのものが多い印象。
むしろ、捨てるよりは現金化できることで多少のプラス効果があります。
電源が入らない商品や鼻が取れたキャラグッズなどまであるのだから、金額がついて売れることの方が不思議なくらいです。。。
純利益が最終で落ち込む原因は税金の支払いが多い。
各店舗における税金の支払いが最終益を圧迫しているので、本格反転で黒字化するにはあと一歩。
赤字事業のチチカカも2016年に切り離し、ヴィレヴァン本業とネット販売に集約することで、直近はようやく現金貯蓄が増えてきましたが、自己資本率を回復させるには至っていません。
最近では、店舗にどうやって集客するかという戦略を練っているところで
イベント事業を手掛けたり、まだ実現していませんがAI搭載のバーチャアイドルを店舗に設置する構想もあります。
今年何とか黒字化、来期ようやく改革が花開くか?といったイメージでしょうか。