米国の経済動向を読みたい人
「米国の経済動向を知るには経済指標を見るのがいいと聞くけど、どうやって見るんだろう?ISM製造業景況指数って、言葉もむずかしいしカンタンに見方を教えてほしいな。」
米国の経済動向を知りたいけど、経済指標の読み方がよくわからない・・・
そんな方に、「ISM製造業景況指数」の概要をはじめ、見方や発表時期について説明します。
本記事は、FXや米国株での取引をしている個人投資家に向けて書いています。
想定読者
・FXで取引をしている人
・日本株、米国株に長期投資をしている人
ISM製造業景況指数とは?
「ISM製造業景況指数(あいえすえむ せいぞうぎょう けいきょう しすう)」とは、米国の経済指標の中のひとつで、その中でもより多くの投資家が注目をしている指標になります。
その理由は、次の通り。
ISM製造業景況指数が注目される理由
- 主要経済指標の中でもっとも早く発表されるため
- 米国の景気の先行き感を表すため
ISM製造業景況指数は、主要経済指標の中でももっとも早く発表されるため、景気に敏感な投資家がより早く前月の経済状況がどうだったのかを知ることができるため注目されています。
発表されるタイミング
発表日:毎月第一営業日
(夏時間:日本時間午後11時、冬時間:日本時間午前0時)
ISM製造業景況指数が発表されるタイミングは、毎月第一営業日です。
本記事は2019年3月4日に書いているため、今月の発表(2019年2月分)はすでに終わったことになります。
発表の結果を知るには
ISM製造業景況指数の結果を知りたい場合は、「ISM製造業」といったキーワードでググると様々なサイトが出てきます。どのサイトを見てもとくに大差はありませんが、私は一番使い勝手がいいので、Yahoo!ファイナンスで結果を見ています。
アンケート調査の対象者
対象者:製造業の管理者
ISM製造業景況指数のアンケート調査の対象者は、「製造業の管理者」になります。
その理由は、景気がよくなるときは、まず商品を作るために製造業へ注文がいき、そこから経済がまわるようになっているからです。
そのため製造業の管理者を調査対象者にすることで、景気の先行き感をはかることができます。
どんなことがわかるの
わかること:米国経済の動向感
繰り返しになってしまいますが、ISM製造業景況指数の数字を見てでわかることは「米国経済の動向感」です。
ISM製造業景況指数は米国経済の「先行指数」となっているため、出てきた数字によって米国経済が良いのか悪いのかを把握することができます。
見るポイントは、3つの数字との比較
さて次からは実際にISM製造業景況指数の数字を見ていきましょう。
画像はYahoo!ファイナンスのISM製造業景況指数の2019年3月10日時点での画面キャプチャです。
Yahoo!ファイナンスのページを見ていただくとわかるように、上部に
「結果」「予想」「前回」という項目があり、それぞれの数字を比較しながら見ていきます。
(1)基準値を「50」として、結果はどうだったか?
「50」を基準として、それより上か下かといったところで景気動向を判断することができる
ISM製造業景況感指数の基準値は「50」といわれています。
そのため発表された数字が50よりも上なのか下なのかといったところで景気動向を判断できます。
・50より上の良い数字が発表される → 米国経済が良い傾向にあるといえる
・50より下の悪い数字が発表される → 米国経済が悪い傾向にあるといえる
ざっくりですが、このような読み取りイメージができます。
(2)「予想値」から見て、「結果」はどうだったか?
あらかじめ予想されていた数値から、それより上か下かで景気を判断することができる
ISM製造業景況指数が発表される数週間前(具体的にいつかは不明です。。)になると、「予想値」が発表されます。
その数値が
(3)「前回」から見て、「結果」はどうだったか?
まとめ
改めてISM製造業景況感指数についてまとめます。
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