こんにちは、tsunaです。
最近、1週間に1冊ペースで読書をしています。読んでいる本のジャンルはマーケティング・PR・ビジネス書あたりが多いです。
さて今回は、最近読んだ本・山口揚平さん著書、「10年後世界が壊れても、君が生き残るために今、身につけるべきこと」の中で、とても面白い項目があったのでその内容をシェアしたいと思います。
今回紹介する本
ざっくりと本の紹介をすると、
現代はさまざまなもののあり方が、ものすごいスピードで変わってきています。たとえば、お金の価値が弱まり、信用経済へと変わってきていることなど。
これからの新しい世界を生き抜くためには、本質的な生き方について考え、行動していかなければいけない。そのヒントとなるものを老人と青年の対話方式で展開していく、といった内容です。
21世紀のコミュニティは、5つの階層に分かれる
これからの新しい世界でのコミュニティは、5つの階層に分かれていると書かれています。
- 地球市民層
- 都市上位層
- 都市下位層
- 地方層
- 非社会層
それらの意味は次の通り。
地球市民層
イチローなど世界で活躍する人物。
時間や空間をあまり意識しないで生活を送っている。
都市上位層
上場企業の役職者・起業家など。
自分への信頼が厚く、自由意志とそれに伴う責任感を持っている。
都市下位層
伸び悩んでいる中長企業。
人生を受動的に生きており、常に不安感を抱いている。
地方層
地方に住んでいる。
安定しているが視野が狭く、世界を切り開く力がない。
非社会層
社会倫理や法に対して無関心か敬意を払わない。
分類の仕方
この5つの階層の分類の仕方は、主に次のようなものだと書かれています。
- 学歴
- 職歴
- 資産
- 収入
- 教養
- 容姿
- 品位
- その他
その人自身がこれまでに築き上げてきたものや、現在持っているものだったりします。
格差は、地域格差 → 社会格差に
「格差」という言葉を聞くと一番はじめに思いつくのは「地域格差」かと思いますが、これからは「社会格差」が広がってきます。
もしかしたら社会格差というのはあまりピンとこないかもしれませんが、実は身近にもあったりします。
例:社会格差
- 東大に入ったひとはそのまま官公庁などに入り、その派閥で仕事を得る
- 有名な私立幼稚園に入ったひとは、そのまま付属の高校・大学へ進学する
- 出身校が同じという理由で上司に気に入られる
といったところです。
思いあたるところはありませんか?私はよく新入社員が入ったときに出身校を聞き、そこから先輩・上司と仲よくなっていく景色をよく見ていました。
若者の大半は「都市下位」と「地方」の間にいる
この5つの階層を見たとき、私は自分が「都市下位」と「地方層」の間にいることを自覚しました。愛知県の田舎から上京し、今年で10年。地方と東京での生活の違いを感じつつも、ただなんとなく受動的な生き方をしています。
現に、いまの若者の70%以上は、「都市下位」と「地方層」の間にいるとこの本にも書かれています。
階層を越えるために必要なことは「人間としての成熟」
それでは、もし、この階層を超えて今よりも上位の層にいきたいと思った場合、どうすればよいか。
それには、「人としての成熟」が必要になります。
人としての成熟というのは、スキルではなく「あり方」になります。つまり、品位や教養、人間としての成熟です。
5つの階層の分類方法からそれぞれ「あり方」を変える方法は、たとえば次のとおり。
- 学歴 → 大学院、海外留学、MBA
- 職歴 → 転職
- 資産・収入 → 働き方を変える
- 教養 → 読書
- 容姿・品位 →自分磨き
このように、「あり方」というのは意識していけば今からでも変えていくことが出来ます。自分が尊敬する人をモデルとして、考え方やふるまいを真似してみたりするのもいいかもしれません。