【TTD】トレードデスクってどんな会社?株価や特徴を紹介【米国株】

 

こんにちは、米国株に興味を持っている個人投資家おつな( @by0027 )です。

今回はトレード・デスクについて、どのような会社なのか・現在の株価や直近の業績についてまとめてみました。

 

トレードデスクとは

 トレードデスク
(日本語サイト)

  • 所在地:アメリカ、カリフォルニア州
  • 設立:2009年
  • 業態:広告会社向けにDSPを提供
  • 市場:NASDAQ

 

トレードデスクは広告会社向けにDSPを提供している会社です。
顧客は世界最大手の広告代理店グループWWPなど。

販売先を広告会社に絞っているため大手広告代理店のニーズに応えながら成長してきたテクノロジー企業になります。

 

DSPとは?
DSPとは、Demond-Side Platformの略称で、広告主向けに広告の最適化を目指すプラットフォームのこと。広告枠の買い付け・配信・分析までを自動で行うことができます。

 

トレードデスクはグローバル展開しており、オフィスはアメリカに10拠点、その他世界12か国(イギリス・フランス・ドイツ・スペイン・カナダ・中国・韓国・シンガポール・インドネシア・オーストラリア・日本)に構えています。

 

トレードデスクの特徴

 

トレードデスクの特徴は、プログラマティック広告を行なっていること。

プログラマティック広告とは、インターネット広告広告枠をリアルタイムで自動的に買い付けるプロセスのこと。アメリカのディスプレイ広告の8割はプログラマティック広告が占めているといわれています。

 

ディスプレイ広告の市場規模(アメリカ)

 

ディスプレイ広告におけるプログラマティック広告の市場規模は次のとおり。

  • 2019年:590.45億ドル(6兆5000億円)
  • 2021年:810億ドル(8兆9100億円)

2021年まで順調に成長すると予想されています。

この金額はデジタル広告全体の87.5%にも相当するため、広告市場全体にもインパクトのある数字だといえます。

≫ PROGRAMMATIC I/O イベントレポート – 直近のプログラマティック広告の動向 – 東洋経済コラム
≫ 2019 GLOBAL DIGITAL AD TRENDS -2019年におけるデジタル広告のグローバルトレンド-Pub matic

 

 

プロダクト

 

次にトレードデスクの主な内容プロダクトについて記載します。

 

プランニング・バイイングツール

  • Planner:キャンペーン最適化のプランニングツール
  • Koa:人工知能
  • データマネジメントプラットフォーム
  • クロスデバイスターゲティング
  • インベントリ&マーケットプレイス

トレードデスクの強味であるAI『Koa』はインターネット全体のデータを分析し、適切なオーディエンスに適切な価格でリーチしてくれます。

学習によりリアルタイムでおすすめ情報が提供されるため、キャンペーンのパフォーマンスの向上が促進され、最適化が自動的に行われます。

 

エンタープライズソリューション

  • エンタープライズAPI

レポートを構築、広告配信や入札の最適化をすることが可能なAPIを提供。

 

広告チャネル

トレードデスクが提供しているツールを利用することで配信できる広告チャネルは次の5種類。

  • コネクテッドTV(ネット接続型TV)広告
    人気TV番組や映画の放送に合わせ広告を配信
  • オーディオ広告
    SpotifyやSoundcloud等にスキップできないオーディオ広告を配信
  • モバイル広告
    スマホ最適化されたWEBサイトやアプリに広告を配信
  • ネイティブ広告
    広告掲載面に広告を自然に溶け込ませて配信
  • 動画広告
    動画広告を配信プラン作成から配信完了までコントロール可能

 

コネクテッドTV広告、オーディオ広告、モバイル広告、ネイティブ広告、動画広告などに配信し、キャンペーンを可視化をすることができます。

また、複数のデバイスにおける顧客とのタッチポイントや態度の変化、購買決定までの流れを可視化することもでき、消費者心理や行動に合わせターゲティングも可能です。

 

現在の株価や業績など

 

次に現在の株価と直近3ヶ年の業績と今期予想を見てみます。

 

現在の株価(7/15)

 

上のチャートは2年間の週足チャートです。
現在(7/15)の価格はUSD 432.04。

順調に右肩上がりに推移していることがわかります。
とくに今年の3月に入ってからの上がり方はすごいですね。

 

業績

年度 2017/12 2018/12 2019/12 2020/12
売上高 308.22 477.29 661.06 687.28
営業利益 69.36 107.32 112.2
当期利益 50.8 88.14 108.32 58.74
EPS(ドル) 1.28 2.08 2.43 1.05
PER(倍) 35.82 55.89 177.63 410.68

(単位:百万ドル)

直近3年の業績と今年の予想はこんな感じです。

売上・営業利益ともに年々増加しています。今年の営業利益は出ていません。
今年の当期利益予想は58.74と、前年度の半分くらいになっています。

利益が低いためか、PERがものすごい数値になっていますね。
バリュー投資家としてはドキドキしてしまう高さです。

伸び率

2017/12 2018/12 2019/12 2020/12
売上高 51.9 54.9 38.5 4.0
営業利益 20.6 54.7 4.5
当期利益 148.0 73.5 22.9 -45.8

(%)

売上・営業利益・当期純利益の伸び率を算出してみました。

売上・営業利益の実数は年々増えてはいるものの、伸び率を見ると年々縮小しているのがわかりますね。

今期の当期利益予想については-45.8%のマイナス成長となっています。

 

所感

 

以上、トレードデスクについてまとめてみました。

時代に沿った今をときめくテクノロジー会社だと感じたため今回取り上げてみました。市場は魅力的なものの直近の業績予想(伸び率)はいまいちパッとしませんでした。コロナ渦の影響を受け弱気に出している数字なのか、元々低成長予定のものだったのかはもう少し詳しくみてみないとわかりません。

コネクテッドTVが急成長しているため成長期待されていますが、所感としてはNetflixやYouTubeといった動画コンテンツも無数に増えているためなんとも言えないなと感じました。

提携パートナー先を見てもピンとくるTV番組はないかな、、という印象でした。

 

トレードデスクの分析や今年の動向はまた様子を見ていきたいなと思いました。

 

今回は以上になります。
さいごまでお読みいただきありがとうございました。

 

 

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