こんにちは、おつな( @by0027 )です。
先日、このようなツイートを目撃しました。
洋菓子屋さんが倒産すると、牛乳屋さん、果物屋さん、包装用品屋さんなど出入りしている業者さんもピンチを迎えます。
景気ってこうして悪くなっていくんだな。洋菓子屋の倒産急増 競争激化でクリスマスケーキ売れず #ldnews https://t.co/nebqPMYl6D
— 🍅トマトペンギン🐧アマビエに変身中 (@toma_pegi) November 8, 2019
洋菓子屋さんが倒産すると、牛乳屋さん、果物屋さん、包装用品屋さんなど出入りしている業者さんもピンチを迎えます。
景気ってこうして悪くなっていくんだな。
クリスマスケーキ商戦にコンビニなども参戦したことにより、洋菓子屋をはじめ、連鎖倒産が進んでいるそうです。元となったニュースはこちら。
参考 洋菓子屋の倒産急増 競争激化でクリスマスケーキ売れずlivedoor news
今回はマーケターとして、元飲食業界の人間として、感じたことを書きたいと思います。
想定読者:こんな方におすすめです
- 消費者のみなさんに
- 中小企業で働くみなさんに
- 大企業で働くみなさんに
大きいものと小さいもののが手を取り合っている
以前、ストラテジックプランナー(企業のマーケティング戦略を考える人)の先輩から、こんなお話しを聞きました。
「製造業の業界構造は、たとえば自動車産業でいえばトヨタやホンダといった大企業が売り上げの上位を占めている。そしてこれらの大企業は町工場といった、町の『ちいさい企業』に業務を発注したりして、業界内でお金が循環するような構造になっている。」
ということを教えてもらいました。
すこしイメージが掴みにくいので、図解を挟みます。
このグラフは「業界内の売上構造」です。
グラフが2つあるうちの、左は「企業規模」、右は「売上規模」を表しています。
改めて解説をすると、ある業界の上位2割の大企業が、業界全体の8割の売上を生み出しているといわれています。それなら中小企業は業界全体の2割の売上しか生み出すことができないのか?と言われると、ちょっと難しくて。
たとえば、大企業は中小企業に部品や梱包材、大企業では対応できない技術などを発注しています。本来の正しい業界構造はこのように「大きいもの」と「小さいもの」が手を取り合って、協力しあい、大きいものは小さいものに『お金』を。小さいものは大きいものに『お金以外のもの』を。という関係らしいです。
このような構造は、マーケティング用語でいうと「パレートの法則」または「80:20の法則」と呼ばれています。
ある事象の2割が、全体の8割を生み出しているという状態
(2割の大企業が、業界全体の8割の売上を生み出している状態)
業界構造は産業によって異なり、その割合は「8:2」の場合や「9:1」の場合など、さまざまです。
法則が崩れてしまう「新規プレーヤー」の存在
しかし先ほどのツイートにありました「洋菓子屋の倒産急増」というニュースは、このパレートの法則が崩れている、とも言えます。
(厳密にいうとパレートの法則ではないっちゃぁそうかもですが、イメージとしてはこんな感じです。)
クリスマスケーキ商戦は、パティシエ業界では1年の掻き入れドキ。パティシエの友人が多いからこそわかるのですが、この時期にめちゃくちゃ力を入れています。
このパレートの法則が崩れた原因というのは、これまでの「クリスマスケーキ商戦」のプレーヤーに、新たにコンビニといったの『新規プレーヤー』が参入したからです。
確かに最近のコンビニスイーツはめちゃくちゃおいしいし、安いし、食べたいときにすぐ食べられる。そんな利便性がある。
だけどその影響で町のちいさなお菓子屋さんが連続してなくなってしまうのは、すごくさみしいと私は感じています。
応援したいところは、「お金で支援」
町のお菓子屋さんは町のお菓子屋さんで、「人のやさしさ」や「繊細さ」を感じることができるので、私はそういうものを応援したいと日頃から思っています。こういった、人とのつながりを感じられるものは、「日常を輝かせてくれる」そんな気がしています。
町のお菓子屋さんには、牛乳屋さん・果物屋さん・梱包資材屋さんなど。あらゆる業者さんが関わっています。そのどれかが欠けたらバランスは一気に崩れてしまいます。そうはなってほしくない、そのために消費者の私にできることは、「応援したいところは、お金で支援」と、思っています。
もしこの記事を読んでくださった方で、何かを感じてくれた方は行動に移してもらえるとうれしいです。私もむかしよく食べていた、地元のケーキ屋さんでクリスマスケーキの予約をしようと思います。
おしまい。